感想 ゴジラ -1.0
2023-11-04


ゴジラ-1.0みてきた。ネタバレしますし読まない方がいいかも

再現風俗(えっちじゃないほうの意味です)は当時もの(ほんまに戦後すぐ作られた映画や、すくなくともそれを直接知ってる世代の作った映画)とはそこそこ違和感あるし、動作(軍隊関連組織での敬礼のありかたとか)など最後まで気になった。
島では戦時つまり従軍中ですが主人公も整備兵たちも兵隊さんにしては髪が長すぎる。見晴らしのいいところで夜に灯りをあかあかとつけて襲撃らしいものがあっても消さない、戦争中だよ?いつまでもバラックというより露店の闇市もなんですが、通してけっこう着ているものが厚いとかちゃんとしてるし、銀座に勤める服がびしっと出てきたがそのころなら個人(そのへんのミシンもったおばちゃん)の仕立てもしくは古着でしょうに。民間人は軍隊式の敬礼するもんなの?海軍出身者たちも、敬礼はもっと脇を絞めて腕をたてるんだよ船は狭いもんだから。病室もなんであんなにきれいな個室なんやと、戦前から使われていた大学病院の病棟をしってるもんとしては思うぞ。
特撮での再現になるが、ゴジラに踏み荒らされる農村地域も田圃は圃場整備されたようなきれいな畦道で、アスファルトとしか思えん白っぽい色の太い道がまんなかに通ってる。家も道も山のそばにあるんですよ昔は。
80年前の情景風俗の考証が最終目的ではないんだから、仕方がないとしないと仕方ない。先に進めん。
いまどきはもう、日本に似た架空の国と考えた方がいいかもしれない。同監督の「三丁目の夕日」がそうだからね。

お話についてです。
こうなるんやなかろうなと思うとそうなる甘い展開は、これは神木隆之介演じる主人公の個人的救済の話だと、浜田美波演じるヒロインの最後の台詞が規定したから、そこはそれでいいです。こういう甘さは持ち味と考えた方がいい。

それでおわってもいいのですが、、、こっからお話細部の筋立てとしてどうも納得いかないところに突っ込みをいれるわけですが、、、
電車から海にふり落とされたあと、なんとか陸にもどったらしいヒロインがなんでわざわざ銀座のゴジラの前を歩いてるんや。銀座と限らないという反論はあろうが、だったら主人公は彼女を見つけられるとは思えない、銀座に勤めてるから来たんでしょ。
むこうで爆発がみえたのに戦争をよく知ってるみなさまがぼーっとそれ見てるはずもない。それでふっとばされたヒロインも描写からして生きてるのがそもそもおかしいがそれならせめてラスト、腕一本くらいなくなって顔中ケロイドになるくらいじゃないと説得力がなさすぎる

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