日野氏のビンタ事件
2017-09-03


ジャズトランぺッターの日野氏が、中学生のジャズイベントで暴走した教え子に、舞台上で髪をつかんで頬を殴ったということで、あれこれ喧しい。

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「コンサートは東京都世田谷区教育委員会主催の体験学習で8月20日に行われた。男子生徒はソロ演奏をやめず、スティックを取り上げても従わなかったため、手を上げた。その後、生徒が謝りに来たという。」

まー、イベントというのは非常事態ですしねえ、のぼせあがって自分でも自分がコントロールできなくなった場合、ひっぱたいてショックを与え正気に戻す、というのは、教育というより緊急時の治療に近いものがあるかもしれない
未成年がそのまま泡吹いてぶっ倒れたら別の問題になりますし。
これが、日野氏の行動を正当化する唯一の理由づけと思います。非常に無理はあるけど、てんかんの診断書があったらいけるかもしれない。

しかしまあ、家父長的な「しつけ」の文脈でとらえられることが多いのは仕方ないし、実際そうなんでしょう。
学祭クラス行事で好き勝手はじめた生徒を担任がビンタしたようなもんですかね。
そうじゃない、もっとちゃんとした見世物のつもりでいった観客は不幸生徒はそういうコなんだと思う、そこでそういう場をつくってしまってそういう解決しかできんかった担任は出会いが不運だったかしらんが能力不足はいわれても仕方ない。
といっても、それが、ひごろ接する機会の多い担当教諭であればもっと観察も行き届いてるでしょう、いっそはじめから出さないとか、なにがしかのストッパーをいっしょに演らせるとか、リスク軽減しませんか。

ま、「不参加」の許されない、ぬけることも簡単ではない教育や就業の現場での「体罰」とは話が違うので、ちょっと例えが不適切かもしれない。
公募に応じ、自由意思(親の意思かもしれんが)でこういう人の下についたのでして、本番でいきなりこういう人になったわけでもありますまい。

この場所この生徒は日野氏プレゼンツだから成立したわけですよね。
ビッグバンドジャズ形式だから教育委員会肝入りイベントでもおかしくはない。
つまりこれは、日野氏が学習発表会をひきいたらこうなりましたという、特殊なケースと思います。
日野氏にしてみたら、生徒はアーチストではなくたぶんあくまでも指導対象でしかなかったわけです。そして、なんかあったらしばきたおすのが手持ちの指導方法なのでしょう。
ですので、この際日野氏を語る言葉としては、「とうとうみんなの前でやってしまいましたなあ」ですか。


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[社会]

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